なぜ人は音楽に感動するのか
なぜ音楽は聴いていてこんなにも楽しいのか。
当然なかなか耳になじまない音楽もある。
感動する音楽とはどんな音楽か。
自分なりに考えてみた。
人間は音楽を聴く際に、初めて聞く音楽でもこれまでの経験から、次にどんな音が来るのかをだいたい予測することができる。
これはAメロからBメロ、そしてサビといった曲全体の構成についても言えるし、単音やコードのレベルでも言える。
つまりC→Gのコード進行がきたら次はAmかな、といった感じに。
『音楽の科学』によると、我々は自身が所属するコミュニティの音楽に慣れ親しむことで、後天的にこのような予測の能力を身につけていくという。
人間は自分の予測が当たると嬉しいと感じる。
つまり快の刺激を得る。
でも予測が当たりすぎると、それはもはや未知ではなく当たり前のものとなっていく。
そうすると今度は飽き始める。
退屈な音楽になり得る1つの要因として、曲の進行が簡単に予測できるということが挙げられる。ここで「感動する音楽」にあるもう1つの要素が裏切りである。
予測していた音とは違った音が聴こえたとき、人はその曲の未知性に興奮する。
これからどうなっていくのかと、まるで冒険するかのようにワクワクしてくる。
サスペンス映画や推理小説でも同じことが言える。
予測していた展開と違っていると、どういう結末になるのかとワクワクしてくる。
ある程度の予測が可能な状態で不意に裏切りが訪れる時、人はそのギャップに魅了される。この絶妙なバランスが「感動する音楽」を創り上げている。
あ、実は俺、寝る直前にコーヒー飲んでも
爆睡できるタイプやねん。
ギャップに魅了された?