実はみんな音楽の天才!?
音楽が嫌いな人なんているだろうか。
部分的にこの音楽が嫌いというのはあるだろうが、そういう人でも何かしらの音楽は好んで聴いているはずだ。
タワレコの”No music. No life”はまさに誰にでも当てはまることだと思う。
考えてみれば、特に意識することはなくても街の至る所で音楽が流れている。
そして音楽のない民族は未だに見つかっていない。
音楽のタイプは異なるにしても、世界中の人たちが音楽を聴いている。
世の中には絶対音感を持った人や、格段に歌が上手い人、曲作りが上手い人、そして楽器の演奏に長けている人たちがいる。
そういう人たちは、「天才」とか「音楽の才能がある」なんて言われる。
でもよく考えてみると、音楽の才能は誰にもあるんじゃないだろうか。
たとえば、初めて聞く音楽であっても、どのタイミングでサビに入るとか、次に来る音を予測したりとかというのが出来ることがある。
フィリップボール(『音楽の科学』の著者)が言うには、我々は幼少のころから自身が属しているコミュニティの音楽のパターンに慣れ、それによって全く音楽的知識がない人でも直感的に次の音を予測することができるらしい。
普段聞きなれない音楽、たとえばインドの音楽であったり、どこかの民族の音楽の場合は予測の精度が落ちるらしいが、それでもある程度近い予測は可能であるという。
音楽はいわば娯楽である。
音楽がなければ死んでしまうということは実際にはない。
にもかかわらず、音楽が人類普遍的に愉しまれ、上記のような能力を身につけているのには何か特別な意味があるのだろうか。