【思考日記】人の商品化~パンダになった障がい者~
今では特に意識することは少なくなったけど、初めて見たときは衝撃的だった。
台湾では車椅子に身体障がい者を座らせて、それを見せ物のようにしてお菓子などを売っている人たちがいる。
休みの日などに公園へ行くと、そのような光景があちらこちらで見られる。
駅の広告などにも障がい者の写真が大きく掲載されていたりもする。
日本だとおそらく問題になるレベル。
ただそれも意識の持ち方の違いによるものだと思う。
台湾では、ハンディを背負っている人は社会的に支援していこうとする風潮があるように思える。
バスや電車の優先座席でも若者がそこに座ることは決してない。
たとえその席が空いていたとしても。
(仮に座っていると、スマホで撮影されてネット上にあげられることもあるらしい。)
だから身体障がい者を人前に出して物を売るという行為も批判されたりはしない。
一方日本では、個人の気持ちを尊重しようとする風潮があるように思える。
支援してもらうのは嬉しいかもしれないけど、ビジネスするのは当人の意思ではなくてその家族だったりするわけだから、ただ単に「客寄せパンダ」として、ビジネスのツールとして使われているかのように映ってしまう。
そのため、日本ではおそらくこのような形での支援は普及していない。
それともう1つ、お金に対する考え方の違いがあると思われる。
日本では、「お金を稼ぐこと=きたない」みたいな風習があるけど、
台湾ではむしろ可能であればどんなことでもマネタイズしようとする所がある。
これに関しては、日本ももっとお金に対して貪欲になってもいいと思う。