【思考日記】本当の孤独とは!?
映画『世界から猫が消えたなら』を見て思ったコト。
よく「生きているだけで素晴らしい」なんてことが言われる。
私も前まではそう思っていた。でも、もしかしたらそうじゃないかもしれない。
「命」だけがあっても、そこに生きがいがなければ何も素晴らしいことはない。
というのも、「命」というのは単なる1つのモノではなく、友達や社会とのつながり、過去の思い出、夢や目標といったあらゆる物事が「命」の構成要素となっているからだ。
たとえば植物人間になってしまったとする。
そうすると、社会とのつながりや、友達と思い出を共有することができなくなる。
いわば、形があるだけのポッカリと中身がなくなった「命」となる。
こんな状態でも、「生きているだけで素晴らしい」と言えるだろうか。
自分(内)と世界(外)との間に少しでも繋がりがある場合には、生きていることを素晴らしくする可能性は残っている。
しかし世界との接触が絶たれてしまうと、もはや空っぽの命なんていらないと感じてしまうかもしれない。
孤独を楽しめる人もいるけど(私もその1人)、それは"孤独"の反対側に世界との繋がりがあるからである。(光と影のような関係)
本当の孤独とは、「孤独」という概念さえもない一色の世界である。
「私」の存在は、「他者」や「世界」といった「私以外」との繋がりの中で
確立されるものだと思う。絶対的な存在などなく、全ては相対的である。