【思考日記】人間はすでに乗っ取られている!?
我々は普段から何か食べたいものがあれば、自分で買ったり作ったりしてその「目的」を達成する。
他にも、行きたい所があれば旅行の計画をし、そこへ行くという「目的」を達成する。
これらは全て自分の意志で行っている、と我々は考えている。
しかし、もしこれらの行動が自分の意志ではなく、我々の体に棲みついている細胞やDNAの意志であるとすれば事情は変わってくるだろうか。
言い換えれば、我々の体はDNAにとってのただの「乗り物」であり、
我々の言動は全てDNAによってコントロールされているということである。
DNAなしでは我々は人間でありえない。その一方で、DNAも帰属先(乗り物)がなければ、自身を維持していくことができない。
いわば相補的な関係と言えるのではないだろうか。
我々は人間として1つの種のみでこの地球に存在しているのではなく、他の生命体や環境を含めたより大きなシステムの中で人間としての役割を生きているのではないだろうか。
たとえば、植物は昆虫や鳥や風といった媒介者がいなければ、花粉を運んでもらえず、自身が滅んでいくことになるが、そんな他力本願な方法でこれまで生き延びてきたわけではあるまい。
おそらく植物の遺伝子は、媒介者をも含めて自身を維持するという自然のシステムを知っているのである。
これと同じように、人間も全体のシステムの中に位置付けられる有機体であって、ピラミッドの頂点にいるわけではない。