Tai-Maxの日記

私たちは日々の生活の中で膨大な量の情報にさらされています。知りたいことがあればインターネットを使ってすぐに調べることができます。まさに情報社会です。 しかしそんな情報に対する私たちの態度はどうでしょうか。 簡単に手に入る情報を鵜呑みにしてしまったり、そもそもよく調べないまま上辺だけの知識に留まってはいないでしょうか。 情報に対して受動的ではなく、能動的な態度で挑もうというのが『思考日記』のテーマです。 ここでの内容はあくまで個人的見解なので、異論は受け付けます。 ​皆さんも一緒に思考してみてください。

【思考日記】『時間と空間の哲学』(ベルクソン)~言葉が見せるもの~

世界とは様々な諸状態が混ざって混沌としている聴覚的世界。つまりメロディのように流れる流動的な世界ともいえる。そこには主観も客観もないただ「持続」があるのみ。だけど言葉や我々の認識はそれを切り取って把握する。つまり視覚的世界。言葉は便利だけど、流動的な世界を都合のいいように切り取って区別できる状態にし、固定化してしまうため、ありのままの世界を認識するための道具としては役に立たない。

このことを言葉でしか説明できないのもまた皮肉な話。