【思考日記】『時間と空間の哲学』(ベルクソン)~言葉が見せるもの~
世界とは様々な諸状態が混ざって混沌としている聴覚的世界。つまりメロディのように流れる流動的な世界ともいえる。そこには主観も客観もないただ「持続」があるのみ。だけど言葉や我々の認識はそれを切り取って把握する。つまり視覚的世界。言葉は便利だけど、流動的な世界を都合のいいように切り取って区別できる状態にし、固定化してしまうため、ありのままの世界を認識するための道具としては役に立たない。
このことを言葉でしか説明できないのもまた皮肉な話。