信用される人の話し方!~言語習得理論から~
幼児の語彙習得に関しておもしろい研究があった。
母親が自分の子どもと接する際に、母親が自信をもって話していれば、
子どもはそれを信用して語彙習得が進む一方で、自信なさげに話していると、子どもはそれを信用せず語彙の習得は起こらないとのこと。
その自信とは、日本語の場合、接尾辞の「~だよ」、「~かな」に反映されているという。
つまり「あれは犬かな~?」と言うより、「あれは犬だよ。」と言った方が、
「犬」という言葉の習得が早まるらしい。
おそらく子どもは、これらの接尾辞の意味を理解しているのではなく、
「~だよ。」「~かな。」に含まれるイントネーションもしくは、その他の母親の振る舞いから判断しているのだと考えられる。
でもこれは何も子どもに限ったことではなくて、成人にも当てはまることだと思う。
堂々と話している人を見ると、やっぱり自然と信用してしまうし、
その人の言っていることが正しいようにも聞こえてしまうことがよくある。
日本人は特に断定調を嫌うけど、相手に信用してもらいたい時は
断定調で話した方が効果があるんじゃないかな~と思うような気がしなくもない。