【思考日記】『銃・病原菌・鉄』（ジャレド・ダイアモンド）～自己防衛のための恐怖心～

多くの大陸において、かつて人類が渡ったタイミングのすぐ後で大型動物が大量絶滅しているという事実がある。諸説はあるけど、やっぱり大方は人類がそれらの動物を殺したという見方が多い。ではなぜ動物たちは逃げなかったのか。動物たちにとっては、これまでは存在していなかったモノがある日突然大陸の向こう側からやってきたにもかかわらず。それは動物たちが恐れるということを知らなかったから。だから人間が近づいてきても逃げようとはせず、たちまち殺されてしまった。怖がってばかりだと何もできないけど、自己防衛のためにも恐怖心って必要。恐怖心は時間軸で言うと未来のことに対して抱く感情だけど、恐怖を感じないというのは無謀か準備力が足りないか、もしくは何も考えていないかのどれかだと思う。未知のことに対して恐怖を感じるのは当たり前のこと。だからって縮こまるのは一番ダメ。恐怖を認識したうえで行動を起こすことこそが勇気であり、それが目標を達成するための原動力となる。